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サステナビリティ・ウィーク2010オープニングシンポジウム

 4年目を迎えるサステナビリティ・ウィーク2010のオープニング行事として,北海道大学「持続可能な発展」国際シンポジウムを10月25日(月)と26日(火)に開催しました。
 冒頭のオープニングセレモニーでは,佐伯浩総長の挨拶の後,文部科学省の藤嶋信夫国際統括官より「当ウィークを通じて持続可能な社会の担い手づくりの観点から議論がされるよう期待している」と祝辞をいただきました。
 続いて本学の本堂武夫 理事・副学長が,本学の基本理念と,持続可能な社会を実現するためのサステナビリティ・ウィークの役割の重要さについて講演しました。
 基調講演では,前年に大学間交流協定校となったカナダのダルハウジー大学のキース・F・テイラー副学長が,「経済と環境はともに極めて複雑なシステムであり,一元管理は出来ない。持続可能な未来への道は教育により開かれるものだ」と述べ,ダルハウジー大学でのサステナビリティの取組についての紹介を行いました。
 その後,特別プログラムとして,2010年のノーベル化学賞を受賞した,鈴木章北海道大学名誉教授の受賞を祝す会を急遽開催しました。
 はじめに佐伯総長のお祝いの言葉があり,続いて,共同研究者であった宮浦憲夫 工学研究院特任教授,触媒を使った物質変換の研究をしている日本人学生や留学生がお祝いを述べた後,教職員の代表から花束が贈られました。
 最後に鈴木先生からメッセージがあり,ご自身の専門である化学の分野でも,持続性のある社会づくりを目指して,環境を汚さない方法で化学の務めを果たすための研究が盛んになっているとの紹介がありました。
 そして,「政府や大学の努力に加え,ひとり一人がサステナビリティの精神を肝に銘じ協力していくことが大切であり,時機を得た北海道大学の取り組みの発展に期待している」とのお言葉がありました。
 セレモニーに引き続き行われたシンポジウムでは,今年のテーマである「ひとり一人がすこやかに人間らしく生きる社会を目指して」,我々が直面する危機の原因を包括的に探る試みが行われました。
 初日は健康・環境・社会政策の3つの側面から,2日目は,午前中に「こども」,「生態系」,「水」,「少子高齢社会」の4つの分科会に分かれて討論が行われた後,午後の全体会にて総合討論が行われました。

(2010.10.25)