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名誉教授 鈴木 章 氏 2010年ノーベル化学賞受賞決定

 スウェーデン王立科学アカデミーは10月6日(水)に2010年ノーベル化学賞を鈴木章名誉教授に贈ることを発表しました。
 鈴木先生は北海道大学理学部を卒業後,大学院理学研究科に進学され,同研究科を修了後に本学の工学部に勤められ退職されるまで工学部において一貫して教育研究に従事されてきました。受賞対象となった有機ホウ素化合物のクロスカップリング反応に関する研究は,"Suzuki Coupling"として世界的に認められたもので,これにより医薬品や液晶などの工業的製造が極めて容易になりました。
 今回のノーベル賞受賞決定は,北海道大学の出身者としては初めてであり,北海道からも初めての快挙です。
 受賞決定当日の共同記者会見は,夜の8時から事務局大会議室で,100名以上のマスコミ関係者が集まったなか行われました。会見には,岡田尚武理事・副学長,馬場工学研究院長そして長く共同で研究をされてきた工学研究院特任教授宮浦憲夫先生,が列席しました。最初に,たくさんのカメラのフラッシュがたかれるなか総務課職員から鈴木先生に花束の贈呈が行われ会見が始まりました。最初に岡田理事・副学長が総長メッセージを代読の後,鈴木先生から受賞決定のご挨拶をいただきました。引き続き宮浦先生から研究概要の説明がされました。その後,記者からたくさんの質問があり共同記者会見は9時過ぎに終了しましたが,マスコミ各社の取材は夜中の12時過ぎまで続きました。

総長に受賞報告をする鈴木先生

(2010.10.6)