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平成23年度入学式の挙行

 平成23年度の入学式が,4月8日(金)に札幌コンベンションセンターにおいて行われました。
 式は,来賓の北海道大学連合同窓会会長 數土文夫氏,鈴木章名誉教授,ロシア連邦総領事館からの代表者並びに役員及び部局長の列席の下,北大交響楽団による「エルムの鐘」の演奏により開始されました。開式に先立ち,この度の東日本大震災により犠牲となられた方々に哀悼の意を表し,出席者全員による黙祷が行われ,その後,佐伯浩総長から新入生に対し告辞が述べられました。
 総長は告辞の中で,まず東日本大震災について触れ,一人一人の粘り強い努力と家族や地域の連携,思いやりによって今回のこの困難を克服し,我々自身の将来の生き方をあらためて考える機会にしてほしいと述べられました。
 その後,北海道大学の概要を紹介し,常にグローバリズムの視点を持って学び,行動するために英語によるコミュニケーション能力を身につけることの必要性を述べられました。また,地球温暖化問題についても述べられ,これから持続的に生存できるかどうか,という課題を重要な課題として受け止め,解決するために一生をかけて一人一人が努力するべきであると述べられました。
 さらに,一人一人の小さな努力の積み重ねが日本の将来を良い方向に変える力になるとし,より高い倫理観を持って,日本社会をリードするような人材を目指して成長してほしいと呼びかけるとともに,英語の重要性を述べ,海外留学にも挑戦し,世界に向けて羽ばたき,グローバリズムの視点を持った国際人に育ってほしいと激励の言葉を述べられました。
 続いて,留学生13名を含む2,606名の入学者を代表して,室谷佑樹さんによる入学者宣誓が行われました。
 その後,来賓,本学役員及び部局長の紹介と続き,北大交響楽団による「都ぞ弥生」の演奏で式は終了しました。
 入学式終了後には,本学卒業生であり,ノーベル化学賞を受賞された鈴木章名誉教授から「本学卒業生からのメッセージ」と題してご講演いただき,引き続き山口佳三理事・副学長から「北大生活を送るにあたっての心構え」についてのガイダンス,北大応援団による「永遠の幸」の合唱,北大合唱団による「都ぞ弥生」及び「フライエ クンスト」の合唱が行われ,すべての行事が終了しました。


告辞を述べる佐伯総長

告辞を述べる佐伯総長