総長の動向

ホーム > 学内行事等 > 未来創薬・医療イノベーション拠点形成事業 第10回国際シンポジウム "これまでの成果と今後の方針" "Frontiers of Interdisciplinary Research in Medicine"を開催

未来創薬・医療イノベーション拠点形成事業 第10回国際シンポジウム "これまでの成果と今後の方針" "Frontiers of Interdisciplinary Research in Medicine"を開催

 10月2日(火)・3日(水)の2日間,第10回となる未来創薬・医療イノベーション拠点形成国際シンポジウムを医学部同窓会館「フラテ」で開催しました。今回は,当該事業が採択されてから7年目を迎え,プロジェクトも最終段階に入っていることから,初日に成果報告,2日目に国際シンポジウムという企画で行い,大学と企業の研究者が一緒になってシンポジウムを運営しました。ポスターセッションも発表形式を取り入れるなど,これまでにない新しい試みも導入し,実り多い会となりました。
 初日に行われた「これまでの成果と今後の方針」では,最初に上田一郎理事・副学長による事業全体成果の報告が行われた後,参画企業の研究者が座長を務め,得られた研究成果について,本学の研究者が紹介しました。創薬部門は,創薬システムや創薬の試みに関する発表,医療部門は,光計測技術の医療応用に関する発表,放射線治療装置に関する最新の研究について発表し,質疑応答の場面では会場内から多くの質問が寄せられ,当該事業への関心の高さをうかがわせました。国内から招いた有識者の先生方によるコメントや総合討論での意見交換も含めて,今後の研究活動への参考となる実り多い企画となりました。
 また初日には,ドイツ・ミュンヘン工科大学からお招きしたSibylle I. Ziegler先生による,PET/MRI(医療用断層撮影装置)の研究開発に関する特別講演もあり,多くの聴衆が熱心に聞き入っていました。
 2日目は,当該プロジェクトの10年後のゴール(あらたな出発点)を見据え,ミッション達成に向けた重要な概念である「医工連携」「基礎研究と大学病院との連携」「橋渡し研究」について,国内外の有識者を招聘し,最先端の研究の現況等について発表いただきました。オランダからは,Marcel van Herk先生,アメリカからPatrick Kupelian先生,京都大学からは川上浩司先生,そして当該事業と同じプログラムの実施機関である九州大学レドックスナビ拠点から内海英雄先生,市川和洋先生をお招きして,実り多い講演をいただきました。
 期間中に行われたポスターセッションも好評で,今年は32テーマがエントリーし,それぞれ研究者が発表を行いました。若手研究者を中心に行っている同セッションには,座長と発表者による英語での発表形式を初めて導入し,発表者と来場者の間で活発な議論が行われました。
 本シンポジウムには2日間を通して延べ約330名もの来場者に参加していただき,成功裡に終了することができました。来年度は創薬をメインテーマにしたシンポジウムを開催予定です。
 

 

 

佐伯 浩総長の挨拶
佐伯 浩総長の挨拶