7月1日から、附属図書館正面玄関ロビーにおいて、附属図書館企画展示「北方資料からみる江戸・蝦夷・ヲロシヤ交流展」を開催しています。
附属図書館では、従来から北方地域関係資料を系統的に収集することに努めてきました。その中には、鎖国をしていた江戸時代後期、自らの意志とは無関係にロシアで異文化を体験し帰国した大黒屋光太夫・高田屋嘉兵衛らの足跡資料も残されています。彼らの物語はドラマチックで大変おもしろく、小説や映像でもたくさん取り上げられているため、ご存じの方も多いことでしょう。
第1期は大黒屋光太夫に焦点をあてました。それまでにもロシアへ漂流した日本人はいましたが、ロシア側は漂流民をいつか日本と通商をするときのためにと備え、日本語教師や通訳としたので日本への帰国は叶いませんでした。
しかし「大黒屋光太夫」は、コミュニケーション能力に優れ、キリル・ラクスマンとの出会いという幸運にも恵まれ、ロシアから生還した最初の漂流民となることができました。
グローバル化が推し進められる現代だからこそ、辞書も文法書もない時代の江戸・蝦夷・ヲロシアを舞台にした異文化交流に思いを馳せ、北方資料を通してこのリアルなドラマのおもしろさを味わっていただければ幸いです。
展示名:「北方資料からみる江戸・蝦夷・ヲロシア交流展」
第1期:「漂流民大黒屋光太夫の帰還とラクスマン来航」
パネル展示
期 間: 平成26年7月1日(火)-9月30日(火)
場 所: 北海道大学附属図書館正面玄関ロビー
図書展示
期 間:平成26年7月15日(火)-9月30日(火)
場 所:北海道大学附属図書館南棟2階オープンエリア
時 間:パネル展示・図書展示とも、開館カレンダーでご確認ください。
※9月7日(日)は全学停電のため閉館
☆詳しくはこちら → PDFチラシへリンクpdf
【お問い合わせ先】
北海道大学附属図書館利用支援課北方資料担当
TEL:011-706-2994 FAX:011-706-4595
E-mail:hoppo@lib.hokudai.ac.jp