【日時】
平成30年3月26日(月)・27日(火)の二日間
【場所】
北海道大学 遺伝子病制御研究所 (札幌市北区北15条西7丁目)
集合場所: 5Fセミナー室
【対象】
小学3年生~6年生
【申込】
下記メールにてお申し込み下さい。
igm-sci□igm.hokudai.ac.jp * □を@に変えて下さい。
3/12(月)までに、①名前②性別③小学校名・学年を記入してご応募下さい。
30名程度、抽選にて決定します。
【プログラム】
<1日目>
9:15~9:30 こども研究所の開所式
9:30~10:00 講義(高岡晃教教授: 遺伝子病制御研究所)
「パート1:なぜ、体に侵入したウイルスを認識できるのか?」
10:00~10:30 講義(香内晃教授: 低温科学研究所)
「パート2:なぜ、彗星の尾は青いの?」
11:00~12:00 研究・実験体験(各研究室にて)
- 各自昼食 -
13:30~14:00 「感染・がん・免疫・炎症」シンポジウム(遺伝子病制御研究所 主催)の体験見学
(日本の代表的な研究所の著名な研究者の先生が講演します)
<2日目>
9:15~9:45 講義(三友秀之准教授: 電子科学研究所)
「パート3:なぜ、くじゃくの羽はきれいなの?」
9:45~10:15 講義(鈴木定彦教授: 人獣共通感染症リサーチセンター)
「パート4:なぜ、くすりは効かなくなるの?」
10:45~11:45 研究・実験体験(各研究室にて)
12:15~12:30 こども研究員認定書授与式 & 北大こども研究所の閉所式
【概要】
日本のこどもたちは、科学に対する理解力は世界の中で比較的高いレベルでありますが、科学に関する本を読むことや知識を得ることに興味があると答えた子供たちは、全体平均より大幅に低く(経済協力開発機構による最近の調査<PISA>)、科学の楽しさを紹介することや学ぶ意欲を高めることは重要な課題であると考えられます。このような観点からも、考え方が柔軟であり、色々なことを吸収する能力が旺盛な子供の頃から科学とふれあう機会を持つことの意義はとても大切であります。そこで、科学の面白さを現場から伝えるという観点から、低学年の子供たちを対象にした教育プログラムを立ち上げようと考え、昨年、北海道大学遺伝子病制御研究所は、こども研究所を立ち上げました。そこでは、生命医学の研究分野のトピックのみでありました。今回、トピックをさらに広げ、北大に附属する多くの他の研究所・センターにもご協力いただき、北大こども研究所を開催する運びとなりました。具体的には、遺伝子病制御研究所の他に、低温や電子科学に関する先端的研究を行っている低温科学研究所や電子科学研究所や、世界的な感染症研究を行っている人獣共通感染症リサーチセンターに御参加いただき、免疫・感染症やがんをはじめ、雪氷学、惑星科学、電子科学に関する研究分野についても広く学べるようになりました。スケジュールといたしましては、子供達(小学生3年生から6年生を対象とします)に実際に大学の研究所に二日間来ていただき、まず、合計4名の講師による講義を受けていただきます。ここでは「なぜ」という課題を掲げて、子供たちと一緒に考えながら分かり易く講義、さらに実際に英語の論文を見る機会や海外から来ている研究者と話をしたり、顕微鏡を使って細胞を見るなど実験を行うなど、研究者になってもらう機会を提供したいと思います。さらに今回は、特別に、同時開催している「感染とがんに関係する研究会」にも参加していただき、実際の研究者の発表や研究会・学会の雰囲気も体験できる機会も設けました。
本コースをすべて修了した参加者には、北大こども研究所の所員としての認定書を発行し、中学生になったら遺伝子病制御研究所での研究活動への参加を優先的に獲得でき、次回の北大こども研究所の活動時にアシスタントとして参加してもらう機会も検討しています。本プログラムは、日本免疫学会や日本インターフェロン・サイトカイン学会、また北海道を基盤に生命科学をテーマとして社会貢献活動に取り組んでいる秋山記念生命科学振興財団にもご支援いただいて開催されます。このような背景の中、本プログラムの目的とビジョンは、様々なサイエンスの分野の研究に触れることを通して、子供たちの好奇心を活性化し、子供たちの可能性、夢、そして世界を広げることにつないでいくことであります。ぜひ、多くの小学生のみなさんのご参加を心よりお待ちしております。
「北大こども研究所」所長 髙岡晃教