9月16日(木),本学及びモスクワ国立大学が幹事校である日露大学協会の総会がオンラインで開催され,本学からは,寳金清博総長と横田 篤理事・副学長(国際,SDGs担当)が出席しました。今回の総会は新潟大学がホストとなり,日本側29大学,ロシア側26大学から,延べ140名が参加しました。
総会では,新潟大学 牛木 辰男 学長とモスクワ国立大学 ヴィクトル・サドーヴニチィ学長の開会挨拶の後,文部科学省 丸山 洋司 文部科学審議官,ロシア科学・高等教育省 ナタリア・ボチャロワ副大臣,上月 豊久 駐ロシア日本国特命全権大使及びミハエル・ガルージン駐日ロシア連邦特命全権大使から来賓挨拶があり,続いて寳金総長が日露大学協会の活動状況などについて基調講演を行いました。学長からの事例報告・討議では,6大学(日露各3大学)から,学生交流と専門人材育成についての取り組みが紹介され,その後,学長間で意見が交わされました。休憩後には,同一週に開催されたサイドイベントである日露学生フォーラム及び日露学術フォーラムの成果報告が行われ,SDGsに関する学術フォーラムの成果について,横田理事・副学長が発表しました。会議の最後に採択されたコミュニケでは,日露の友好関係,交流活動の進展に向け,今後も一層の努力を続けることが関係者間で合意され,寳金総長,モスクワ国立大学サドーヴニチィ学長及び新潟大学牛木学長の3者により,コミュニケへの署名が行われました。
また,総会に先立ち,9月14日(火)~15日(水)にSDGs及び医学教育の2つの分野で日露学術フォーラムが開催されました。SDGs分野は本学が主催となり,以下のセッションを開催しました。
- 持続可能な地域開発,国際協力,北極圏の環境保護
本学からの参加者:田畑伸一郎教授(スラブ・ユーラシア研究センター),ゲーマン ジェフリー教授(メディア・コミュニケーション研究院),サウナワーラ ユハ助教(北極域研究センター) - 日露高等教育における先住民族の言語と文化
本学からの参加者:加藤博文教授(アイヌ・先住民研究センター),ゲーマン ジェフリー教授(メディア・コミュニケーション研究院) - 子どもの健康と成長
本学からの参加者:山内太郎教授(保健科学研究院),佐井旭研究員(保健科学研究院) - 生態系モニタリングにおける日露協力
本学からの参加者:ラム アバタル准教授(地球環境科学研究院)
さらに,もう1つのサイドベントとして,9月12日(日)~13日(月)に日露学生フォーラムが開催され,日本側21大学,ロシア側36大学より約100名の学生が参加しました。参加学生は,文化交流セッションと題した全体セッションへの参加の後,医学,自然科学,社会科学,人文科学の分野で意見交換を行いました。
次回の総会は,2023年にモスクワで開催される予定です。
詳細は、こちらへ(日露経済協力・人的交流に資する人材育成プラットフォーム「HaRP」)。