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フィリピン宇宙庁長官ジョエル・ジョゼフ・マルシアーノ・ジュニア氏に北海道大学名誉博士を授与

 1月27日(金)、学術交流会館において、フィリピン宇宙庁長官ジョエル・ジョゼフ・マルシアーノ・ジュニア氏に対する名誉学位記授与式及び記念講演会が執り行われました。これは、マルシアーノ長官が国際文化交流その他の活動を通じ、本学の教育・研究の進展に寄与した功績が特に顕著であるため、名誉博士の授与を決定したことによるものです。

 マルシアーノ長官は、地球観測のための超小型衛星開発プログラムにおいて、2015年以降本学と共にフィリピンでの超小型衛星初号機及び2号機の完成と打ち上げを実現するとともに、その後の運用にも尽力してきました。また、後継の3号機の光学機器の開発プロジェクトも実施中であり、こうした宇宙開発利用及び科学技術分野への貢献が契機となり、2019年8月にフィリピン宇宙庁の立ち上げに至りました。一方で、このフィリピン宇宙庁の設立により、東南アジアの近隣諸国にも高い関心を生み出したことから、本学にとっても、ASEAN諸国との関係強化や国際的なプレゼンスの向上に繋がることが期待されています。

 また同氏は、海外の学生への教育にも熱心に取り組んでおり、本学においても2017年から2022年まで北海道大学アンバサダーを務めたほか、2016年から招へい教員としてHokkaido Summer Institute(サマースクール)に参加し、フィリピン人留学生や短期交流を目的とした研究者を本学へ派遣するなど、一層の関係強化を進めてきました。2022年3月には本学とフィリピン宇宙庁との間で連携協定を締結しており、宇宙人材の育成に向けた今後の交流・発展が期待されます。

 当日は宇宙科学分野やフィリピンに縁のある学生や教職員を中心に、約100名が出席し、この貴重なセレモニーを見届けました。

 学位記授与式に引き続き、マルシアーノ長官による記念講演会"Building the Space Value Chain in the Philippines: The Catalytic Role of Hokkaido University and International Cooperation"(フィリピンにおける宇宙バリューチェーンの構築:北海道大学の触媒的役割と国際協力)が行われ、参加者からは多くの質問が寄せられるなど、盛会のうちに終了しました。

 今回の授与により、本学の名誉学位被授与者は43名となりました。

1.27photo1.JPG名誉学位記の授与

1.27photo2.JPGマルシアーノ長官(左)と寳金総長(右)

1.27photo3.JPG挨拶を行うマルシアーノ長官