植物を知る
高山植物園
北海道の大雪山やアポイ岳に生育するものを中心に、日本の高山植物約600種が、トムラウシ山の8合目辺りを模して作られた岩組みに植えられています。また、鉢植えでの展示もしており、春から夏にかけて次々に咲く花を見ることができます。
カナディアン・ロックガーデン
本園と姉妹提携を結んでいるカナダのブリティッシュコロンビア大学植物園から導入したものを中心に、北アメリカ産の高山植物約150種を植栽展示しています。
自然林
植物園設立当初から、地形や植生に人の手を入れないように残してきた場所です。イタヤカエデやオオモミジなどの大木がうっそうとした林をつくり、明治以前の札幌の姿を想像することができます。
バラ園
古い品種を中心とした約20種のバラが植栽されています。南側にはつるバラのアーチがあります。バラは6月中旬から7月にかけて見ごろとなります。
草本分科園
帰化植物を含めた、北海道で身近に見られる約150種類の草本植物を植栽展示しています。特にキクの仲間が多いため、晩夏から秋に見ごろとなります。
北方民族植物標本園
東アジアの北方民族のアイヌ(カラフト、千島、北海道各地の部族)、ニブフ、ウィルタが生活に利用した約200種の植物を植栽展示しています。 衣用(染織を含む)、食用、住用(用材、器具材など)、薬用、祭祈、狩猟、その他の用途がラベルに示されています。
管理棟2階の北方民族資料室には、植物を利用して作った多くの生活品が展示されているので、併せて見学するとより理解が深まります。
ライラック並木と札幌最古のライラック
一般にライラックとして知られるムラサキハシドイのほか、ヨーロッパやアジア原産の約20種のハシドイの仲間が植えられています。5月から6月にかけ次々と咲き、それぞれの花や香りを楽しむことができます。
また。宮部金吾記念館の正面左には、スミス女学校(現北星学園)の創始者サラ・C・スミス女史がアメリカから持参したとされる札幌最古のライラックがあります。
灌木園(かんぼくえん)
北海道に自生するものや庭園で見られる約150種の低木を植栽展示しています。株立ちになるものなど、あまり大きくならない樹種が植えられています。春から秋まで開園期間を通して花や実・紅葉を楽しむことができます。
温室(現在、非公開)
北海道の屋外では越冬できないものを育成・展示して、長い冬の間、緑や花を楽しんだり、学んだりできるようにしています。
熱帯・亜熱帯地域の花木や果樹・シダ植物およびパイナップルの仲間やベゴニアの仲間、そしてサボテンやベンケイソウなどの多肉植物やウツボカズラなどの食虫植物や、ランの原種も見ることができます。