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ノンコーディングRNAが核内構造体を組み立てるための共通メカニズムを発見 (遺伝子病制御研究所 教授 廣瀬哲郎)(PDF)

研究成果の概要
21 世紀に入り,ヒトゲノムから正体不明なノンコーディング RNA(ncRNA)が大量に作られていることが発見され,その働きに大きな注目が集まっています。
これまでに我々は,一種の ncRNA が細胞核内に見られる粒状の構造体(核内構造体)を支える骨格として働くことを見出しました。
今回,この核内構造体がどのようなメカニズムによって組み立てられるのかを明らかにし,SWI/SNF クロマチン再構築複合体(SWI/SNF 複合体)というタンパク質の複合体が,このメカニズムに重要な役割を果たしていることを見出しました。
SWI/SNF 複合体は,これまでクロマチン4)の構造を変化させる重要な遺伝子発現制御因子として知られ,癌への関わりも多く報告されています。
しかし本研究では,SWI/SNF 複合体が「複数のタンパク質同士を結びつける」というこれまで知られていなかった新しい働きによって,複数の ncRNA を骨格とした核内構造体を組み立てるために働いていることを発見しました。
この発見は,未だに謎に満ちた ncRNA の働きを理解するだけでなく,神経疾患で検出される毒性の構造体の組み立て過程の解明につながることが期待できます。