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【記者会見】がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功 ~二重の防御で腫瘍を作らないことを発見~ (北海道大学遺伝子病制御研究所 講師 三浦 恭子)


このたび,北海道大学遺伝子病制御研究所の三浦恭子講師の研究グループは,慶應義塾大学医学部の岡野栄之教授の研究グループと共同で,長寿命でがんになりにくい体質のハダカデバネズミからiPS細胞を作製することに世界で初めて成功しました。
マウスやヒトなど他の動物のiPS細胞は,生体に移植する際に未分化な細胞が混入すると腫瘍(奇形腫)を形成する問題がありますが,ハダカデバネズミiPS細胞は未分化な状態で移植されても腫瘍を形成しませんでした。さらに,iPS細胞の作製過程に着目した解析から,ハダカデバネズミだけが持つ,初期化やがん化を二重に防ぐメカニズムを明らかにしました。この発見は,将来的に人間の健康長寿やがんの予防に役立つと期待されます。

 

詳しくは、記者発表資料をご覧下さい。
記者発表資料(PDF)pdf


5月10日,文部科学省記者会見室での記者発表の様子


5月10日,文部科学省記者会見室での記者発表の様子
 

本件に関するお問い合わせ先
北海道大学遺伝子病制御研究所 講師 三浦 恭子(みうら きょうこ)
TEL:011-706-6053  FAX:011-706-6053  E-mail:miura@igm.hokudai.ac.jp
 

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