このたび、北海道大学低温科学研究所 飯塚芳徳助教、本堂武夫理事・副学長らの研究グループは、アイスコアに保存されている水溶性エアロゾル(大気中に浮遊する微粒子)を微粒子1粒ごとに観察する手法を世界に先駆けて開発しました。この手法を用いて、南極で採取されたドームふじアイスコアに含まれる硫酸塩エアロゾルを測定し、硫酸塩エアロゾルが氷期-間氷期の気温変動に寄与したことを解明しました。
今回の成果は、人間活動の影響のない氷期-間氷期変動において、大気中のエアロゾルが気温変動に寄与していたことを示す初めての結果です。過去の大規模な気候変動が起こった際のメカニズムを理解することにつながり、将来の気候変動をコンピューターで予測する際の精度向上にもつながると期待されます。
詳しくは、記者発表資料をご覧下さい。
記者発表資料(PDF)
会見後、報道機関からの取材を受ける飯塚助教(右)
本件に関するお問い合わせ先
北海道大学低温科学研究所 助教 飯塚 芳徳(いいづか よしのり)
TEL:011-706-5505 FAX:011-706-6888 E-mail:iizuka@lowtem.hokudai.ac.jp
北海道大学理事・副学長 本堂 武夫(ほんどう たけお)
TEL:011-706-2903 FAX:011-706-4590 E-mail:hondoh@general.hokudai.ac.jp
総務企画部広報課