人々を笑わせ,そして考えさせた業績に対する「イグ・ノーベル賞」が米国東部時間9月14日(木)にハーバード大学で発表され,農学研究院の吉澤和徳准教授らの研究グループが「生物学賞」を受賞しました。
受賞理由は,「洞窟棲昆虫におけるメスの陰茎(ペニス)とオスの膣(ヴァギナ)の発見」です。吉澤准教授らは,チャタテムシの一属の交尾器がオスとメスで逆転していることを発見しました。チャタテムシは,シラミに近い微小昆虫です。今回の研究対象となったトリカヘチャタテ属は,メスがペニスの様な交尾器を持ち,オスに挿入することで交尾を行います。
2008年と2010年には,電子科学研究所所長の中垣俊之教授(2010年当時は,公立はこだて未来大学在籍)が粘菌の研究でイグ・ノーベル賞を受賞しており,吉澤准教授は,本学として2人目の受賞となります。
(参考:2014年のプレスリリース)
https://www.hokudai.ac.jp/news/140418_pr_agr.pdf
(参考:いいね!Hokudaiの速報記事)
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/contents/article/1316/
トリカヘチャタテ。メスがオスに乗りかかり交尾器を挿入。 |
(総務企画部広報課)