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リアルタイム適合放射線治療システムの新国際規格発行~北海道大学がリードした国際プロジェクトにより新しいガイドラインがIEC規格として発行~(アイソトープ総合センター 准教授 平田雄一)

2019年6月5日

ポイント

●本学国際プロジェクトが,リアルタイム適合放射線治療システムの新国際規格を提案,開発。
●国際電気標準会議(IEC)において,本学国際プロジェクトが提案した新国際規格が正式発行。
●リアルタイム適合放射線治療システムの国際的な普及と,安全ながん治療の進展に期待。

概要

北海道大学大学院医学研究院の白土博樹教授と北海道大学アイソトープ総合センターの平田雄一准教授らは,2011年より経済産業省及び一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)の支援を受けて,国際電気標準会議(IEC)で,日本が国際競争力を有する動体追跡放射線治療システムや動体追尾放射線治療システムの安全性を高めるための新しい国際規格の策定を提案し,白土博樹教授がプロジェクトリーダーを務めるPT(プロジェクトチーム)62926において,海外の大学や企業のエキスパートと協力して,新国際規格の策定を進めてきました。

この新国際規格は,日本のエキスパートを中心として,動体追跡放射線治療システムと動体追尾放射線治療システムを包含するリアルタイム適合放射線治療システムの安全な構築とオペレーションのためのガイドラインとしてまとめられ,2018年10月に国際投票で有効投票数の100%の賛成を得ることができました。

このたび,当該新国際規格(IEC/TR 62926 Edition 1.0, Medical electrical system - Guidelines for safe integration and operation of adaptive external-beam radiotherapy systems for real-time adaptive radiotherapy)が,2019年5月20日にIEC規格として正式発行されたことにより,安全なリアルタイム適合放射線治療システムの国際的な普及が進み,安全ながん治療が進展することが見込まれます。

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