2019年8月6日(火)に,サイエンスアイの主催によって第13回サイエンスツアーが行われ,小・中学生18名が本学を訪問しました。
○サイエンスアイとは
本学の名誉教授7名が専門分野の経験を基にサイエンスの楽しみや奥深さを伝えるべく,石狩を中心に活動を行っている団体です。
○サイエンスツアーとは
サイエンスアイが行っている「ジュニアサイエンティストの育成プログラム」の主要事業のひとつとして2008年から実施されているイベントです。小学校高学年から高校生を対象に,本学の先端研究の見学や実験を行います。
今年のサイエンスツアーでは,午前中に人獣共通感染症リサーチセンターを見学しました。同センターの五十嵐学准教授から,「人獣共通感染症」とはどういったものなのか,また同センターではどのような研究をしているのか,身近な例を基に説明がありました。
「人獣共通感染症」について解説をする五十嵐学准教授。
その後は,研究者達が病原体から身を守る際に実際に着用している防護服の試着や,媒介節足動物飼育室にてマダニや蚊の観察を行いました。
病原体から身を守る防護服を試着。気になる感想は「暑い!」
顕微鏡を使ってマダニを観察。左が血を吸う前,右が血を吸った後。
かなり大きくなることに参加者も驚いていました。
研究用に飼育している蚊を見ながら生態を学びました。
工学部食堂で昼食を取った後,午後からは工学部に移動しました。ここでは,4つの実験テーマの中から事前に興味のある2テーマを選び,担当の先生方の指導の下,実験しました。
「実験テーマ①葉っぱからの色素の抽出~光合成の科学~」
(担当:応用理工系学科 石田洋平助教)
「実験テーマ②車両ロボットを動かしてみよう:フィードバック制御入門」
(担当:情報エレクトロニクス学科 小林孝一准教授)
「実験テーマ③高速シュリーレン法を用いた乱流火炎伝播の観察」
(担当:機械知能工学科 橋本 望准教授)
「実験テーマ④小さな模型・モデルで,建築構造の特徴を探る」
(担当:環境社会工学科 石井 建助教)
参加した方々からは,「中学校にはない設備で実験が出来て楽しかった」,「難しそうな内容だったが,すごくわかりやすく教えてもらって嬉しかった」,「北大に来たのは初めてだったが,規模が大きくてびっくりした。将来はここで学んでみたい」等の感想があり,貴重な体験になったようです。
なお,サイエンスアイでは本イベントの他にも,子どもと大人のための科学相談室や実験を行う「サイエンスプラザ石狩」や,コーヒーを片手にサイエンスに関する疑問や話題をお話しする「サイエンスおしゃべりカフェ」等,様々な活動をされています。
皆様もサイエンスの奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。
■サイエンスアイWebサイト:http://science2005.g1.xrea.com/index.html
(総務企画部広報課)