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家畜のふん尿から新エネルギーを創出する技術を開発~脱炭素社会,地域循環共生圏の形成への貢献に期待~(ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点)

2021年2月12日

ポイント

●多孔質材料内部に金属種を固定化した触媒を開発し家畜のふん尿由来の温室効果ガスをLPガス化。
●エネルギーの地産地消に加え畜産業の発展を促し地域循環共生圏の形成に貢献。
●地方自治体などの幅広いステークホルダーとの共創で社会課題解決型事業の創出を促進。

概要

北海道大学ロバスト農林⽔産⼯学国際連携研究教育拠点(以下,ロバスト拠点)・同大学大学院工学研究院の増田隆夫特任教授(本学理事・副学長)らと古河電気工業株式会社の研究グループは,共同開発した金属触媒の固定技術を応用し,バイオガス(二酸化炭素とメタンが主成分)をLPガスに変換する技術を開発しました。

研究グループは,地球規模の社会課題である温室効果ガス削減に向けて共同研究を進めています。今回開発した変換技術を用いて,家畜のふん尿から得られる二酸化炭素とメタンから貯蔵・輸送が簡易なLPガスを創出することで,一般家庭や酪農場などの現場でエネルギーとして利用可能になる上,災害時用のエネルギーとしての利用も可能になります。

本技術により,脱炭素社会への貢献に加え,エネルギーの地産地消を促し,地域の新しい社会基盤の一助として地域循環共生圏の形成や,地方自治体をはじめとする幅広いステークホルダーとの共創による社会課題解決型事業の創出の促進に期待しています。

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