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本学教員による不適切なSNS投稿について

 北海道大学は、本学教員がSNSにおいて、本学とは関係のない個人的な見解としながらも、先住民族であるアイヌ民族をはじめとする民族的マイノリティに関する不適切な発言や、排外主義的な発言を繰り返していたことを把握いたしました。

 SNSにおける個人的な発言については、日本国憲法によって保障されている「表現の自由」を尊重すべきではありますが、当該教員は本学教員であることを公表しており、本学が、当該教員の不適切な発言を本学とは関係のない個人的な見解として放置することは、本学もこのような発言を容認しているという誤ったメッセージを社会に発することになりかねず、不適切であると考えます。

 本学は、令和3年12月、多様な人々との共存と共生を基盤とした「北海道大学ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」を公表し、「人種、国籍、肌の色、言語、民族、出自、宗教、信条、性別、性的指向、性自認、ライフイベント、年齢、障害、外見・容姿、ライフスタイル、その他いっさいの個人の事由に関わらず、すべての構成員の尊厳が守られ、ひとりひとりが誇りを持ち、互いを尊重する大学環境を目指します」と宣言しております。令和4年度にはダイバーシティ・インクルージョン推進本部、アイヌ共生推進本部を設置し、差別や偏見を乗り越えたバイアスフリーキャンパスを実現するため、本学所属の教員・職員・学生に対する啓発プログラムも推進しております。

 本学教員がSNSにおいて不適切な発言を繰り返していたことは、本学としましても誠に遺憾であり、当該教員に対し、本学ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言の理解を徹底すること、本学教員としての社会的責任を強く自覚することについて、指導いたしました。二度とこのような不適切な発言を繰り返すことのないよう対応するとともに、本学構成員に対する啓発プログラムの実施を徹底してまいります。

 本学はこれからも、多様な背景を有する全ての人々を尊重しながら教育研究に努めてまいります。

令和5年1月20日             
国立大学法人北海道大学総長  寳 金 清 博