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「さくらサイエンスプログラム」で海外の学生たちが北大にやってきました。

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」は、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端の科学技術や文化に触れることができるプログラムです。今年、北海道大学は、このプログラムを通じて、電子科学研究所と農学部で海外からの学生を受け入れました。

 
左:パディンハレ・カヤカリ・ハシム助教(電子科学研究所)による実験デモンストレーションの様子
右:マリア・ステファニ・ドゥイヤンティ助教(農学部)による講義の様子

8月下旬から9月初旬にかけて、電子科学研究所にはインドから高校生1名と大学生8名、そして研究者1名が、農学部にはマレーシアとインドネシアから10名の大学生と2名の研究者が訪れ、それぞれ約1週間にわたって研究室を見学したり、講義や実験のデモンストレーションに参加しました。

今回、学生を受け入れた電子科学研究所と農学部は多種多様な研究室があり、そこに所属する経験豊富な研究者たちが北海道大学で行われている最先端の研究を紹介し、指導にあたりました。

 
左:ミニ顕微鏡を製作して、微生物を観察するワークショップ
右:コーヒーのカロリーを測定する実験の一部

電子科学研究所を訪れたグループは、9つの研究室や北海道大学ニコンイメージングセンターなどを見学しました。有機化合物の合成から分離といった有機化学実験を含む幅広い研究分野の実験を行ったほか、余市宇宙記念館にも足を伸ばして学びました。

農学部を訪れたグループも複数の研究室を巡り、根圏制御学や植物ゲノム解析などに関する新たな知識に触れたり、余市町のニトリ観光果樹園や富良野市の富良野チーズ工房など札幌市外の施設見学にも出かけました。

 電子科学研究所にて。インドからの参加者と講師陣
電子科学研究所にて。インドからの参加者と講師陣

農学部本館前にて。マレーシアとインドネシアからの参加者と講師陣
農学部本館前にて。マレーシアとインドネシアからの参加者と講師陣

最終セッションでは、学生たちがプレゼンテーションを行い、さくらサイエンスプログラムを通して得た経験や感想を発表しました。このプログラムは、学術交流だけではなく、地域の活動を体験したり、札幌市内に加え、余市や小樽など近郊の町を観光することで、日本文化や言語を学ぶことも目的としています。

北海道大学は、以前からさくらサイエンスの参加者を受け入れていますが、コロナ禍のオンライン開催を経て、今年は札幌キャンパスでの開催が復活しました。この交流プログラムが、学生たちが将来の進路を考える際に役立つことを願っています。

 

(取材協力:国際部国際連携課)
(文責:広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)