11月17日(金)、去る10月26日(木)に行われたプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で埼玉西武ライオンズから5巡目で指名を受けた本学硬式野球部元主将の宮澤太成さん(法学部4年、徳島インディゴソックス所属)と同部監督の秋野禎木氏が総長室を訪れ、寳金清博総長、山口淳二理事・副学長にドラフト会議の結果を報告しました。
懇談では、寳金総長から本学初の快挙に対する祝辞が述べられた後、支配下指名を受けての感想や今後の目標などについて質問があり、宮澤さんからは、本学での4年間と徳島インディゴソックスでの1年間が成果となったことへの喜びと、決して易しくないプロ野球の世界の中でこれまでと同様チームの戦力となれるように研鑽を続ける思いを、静かながらも強い意志を感じさせる口調で回答されていました。
また寳金総長から、どんな世界であっても最初の一歩を踏み出すことは困難であるが、先人の一歩は後に続く者にとって重要なものであることから、宮澤さんは本学学生の手本となる姿であり、今後の活躍を期待しているとの賛辞が送られました。
表敬訪問時の集合写真
(左から、寳金総長、宮澤太成さん、秋野監督、山口理事・副学長)
総長室への表敬訪問の後、事務局大会議室に場所を移して記者会見が行われました。
多くの報道陣が詰めかける中、記者からの質問に落ち着いた様子で対応する宮澤さんの姿は、早くもプロ野球選手としての風格を感じさせるものがありました。
北海道大学の前身である札幌農学校時代にダビッド・P・ペンハロー先生からベースボールが伝導され、1901(明治34)年には野球部が創設されるなど、本学における野球は120年以上の歴史と伝統を誇りますが、プロ野球選手が輩出されるのは史上初となります。
宮澤さんがこれから飛び込むのは、プロ同士が鎬を削る厳しい勝負の世界ではありますが、本学の基本理念の一つであるフロンティア精神のもと、新たな道を開拓されることを願っています。
記者からの質問に答える宮澤さん
記者会見にて、宮澤さん(左)への祝辞を述べる寳金総長(右)
ピッチングのポーズを取る宮澤さん