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ウィリアム・ペン・ブルックス博士のご子孫が北海道大学を訪問

2023年112日、ウィリアム・ペン・ブルックス博士の玄孫にあたるジェームズ・ニューホール・スミスさんが北海道大学を訪問しました。ブルックス博士は1877年、ウィリアム・スミス・クラーク博士の推薦で札幌農学校(北海道大学の前身)に赴任し、12年間に渡ってその発展に貢献しました。


左から、馬渕奈美国際部国際連携課長、久田徳二客員教授、髙橋彩理事・副学長、寳金清博総長、ジェームズ・ニューホール・スミスさん、横田篤理事・副学長、秦絵里国際部長

北海道大学に到着したスミスさんは、まず、寳金清博総長、髙橋彩理事・副学長、横田篤理事・副学長らと面会しました。北海道大学について概要説明を受けた後、ブルックス博士の札幌時代やアメリカ帰国後の話に花を咲かせました。寳金総長は、北海道大学が札幌農学校の創設期に深く関わった教師陣W.S. クラーク、W.P. ブルックス、W. ホイーラー、D.P. ペンハローの貢献に敬意を表し、彼らのご子孫とのつながりを大切にしていると説明。スミスさんは、ブルックス博士が日本滞在中に家族に宛てた手紙を所蔵していることに触れ、その手紙の内容を後日、北海道大学にも伝えたいと話しました。


1879年、札幌農学校のアメリカ人教師らとその妻たち。右から2人目がウィリアム・ペン・ブルックス博士。

記念品の交換の後、スミスさんはブルックス博士時代の建物が今も残っている札幌農学校第2農場(モデルバーン)を訪れました。近藤誠司名誉教授は、ブルックス博士の貢献について、日本農業への最大の功績は、タマネギ、トウモロコシ、豆類、飼料などの植物を北海道にもたらしたことであることなど、詳しく説明しながらスミスさんを案内。自身が建築家であるスミスさんは、モデルバーンの建築に一番関心を示していました。


モデルバーンで近藤誠司名誉教授(右)と会話を交わすジェームズ・ニューホール・スミスさん(左)。うしろにあるのは、ウィリアム・スミス・クラーク博士(左)とウィリアム・ペン・ブルックス博士(右)の写真。

次に訪れたのは、北海道大学総合博物館です。大原昌宏教授の案内で、北海道大学の歴史に関する展示や人気の古生物展示、アインシュタインドームなどを見学しました。
最後は、北海道大学大学文書館と附属図書館本館に足を運び、スミスさんはブルックス博士の写真や資料を閲覧しました。


寳金清博北海道大学総長とジェームズ・ニューホール・スミスさん

今回の訪問について、スミスさんは「私の高祖父が12年間教鞭をとった北海道大学を訪れるのは、生涯の夢でした。高祖父のことは一族のなかで代々伝わっており、日本と日本人のために尽くしてきたことをようやくこの目で見ることができて幸せです。また、北海道大学が高祖父の貢献を忘れず、今も称えてくださっていることを嬉しく思います」と話しました。

(取材協力:国際部国際連携課)
(文責:広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)