2024年11月7日、ナノエレクトロニクスとデジタル技術における世界有数の研究イノベーション拠点であるimec(ベルギー、ルーヴェン)と、北海道大学(北海道札幌市)は、半導体分野における連携を検討していくための合意文書に署名しました。両機関の強みを生かしイノベーションを促進することで、日本の半導体エコシステムの発展に貢献することを目的としています。
合意書では、2nm半導体のユースケース開発に重点を置きつつ、半導体分野の進展に向けて、地域の研究開発企業とも連携し、日本の半導体エコシステムの発展に貢献するための連携の機会を模索することを目的としています。今回の合意書締結により、両機関の共同による研究開発や人材育成の機会が促進されることが見込まれます。imecと北海道大学の連携は、両機関に高い付加価値をもたらし、日本の半導体エコシステムの発展に貢献することが期待されます。
【imec Luc President&CEOコメント】
北海道大学との連携の可能性に大きな期待を寄せています。imecが持つ半導体の高度な専門知識、応用研究、最先端の基盤施設と北海道大学の強固な研究基盤を活用することで、日本の半導体エコシステムの発展に貢献し、業界全体に利益をもたらすイノベーションを推進することができると考えています。
【北海道大学 寳金総長コメント】
imecとの連携が実現すれば、本学における半導体教育研究を飛躍的に高度化させるまたとない機会となります。日本の国立大学で最多の学部を有し、人文・社会・自然科学のほぼすべての領域をカバーしているという本学の特徴は、先端半導体の利用に関する多様な関連科学領域を有しているという点で、半導体分野の発展に貢献することができると考えています。
合意書締結の様子。左からimecのLuc CEO、寳金総長。
【imecについて】
ナノエレクトロニクスとデジタル技術における世界有数の研究・イノベーションセンター。最先端の研究開発インフラと5,500人を超える従業員、トップレベルの研究者を擁し、先端半導体とシステムスケーリング、シリコンフォトニクス、人工知能、5Gを超える通信とセンシング技術、そしてヘルス&ライフサイエンス、モビリティ、インダストリー4.0、アグロフード、スマートシティ、持続可能エネルギー、教育などのアプリケーション領域における研究開発に取り組んでいる。imecはルーヴェン(ベルギー)に本社を置き、ベルギー全土、オランダ、英国、米国に研究拠点を持つ。2023年の売上高(損益)は9億4,100万ユーロ。
(参考)imecウェブサイト https://www.imec-int.com/en
imecは、imec Internationalおよびその関連企業の活動に関する登録商標
【北海道大学について】
1876年に設置された札幌農学校を起源とする日本を代表する国立大学の一つ。日本の国立大学最多の12学部、また、21大学院を有し、人文・社会・自然科学のほぼすべての領域をカバーしている。教員数はおよそ2,000人、ノーベル賞受賞者を輩出するなど高度の研究分野を擁しており、多くの分野の研究者から高度な専門知識を学ぶことができる。学生数は18,000人を超え、99カ国2,000人を超える留学生が学んでいる。北海道大学は演習林をはじめとする広大な敷地を有しており、SDGsへの貢献度を示すTHEインパクトランキングでは世界の10位となった実績を持つ。
(参考)北海道大学ウェブサイト https://www.hokudai.ac.jp/
お問い合わせ先
imec 国際広報担当 Jade Liu
メール Jade.Liu [at] imec.be
※[at]を@に変換のうえメールをお送りください
北海道大学経営企画本部企画課 青木沙也
TEL 011-706-4794 メール semicon-jimu [at] general.hokudai.ac.jp
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