北海道大学大学院水産科学研究院(以下、水産科学研究院)と北海道函館中部高等学校(以下、中部高校)は、2025年6月18日(水)に連携協定を締結しました。
本協定は、水産科学研究院と中部高校双方の交流・連携を通じて、「科学的リテラシーを備え、地域及び世界をイノベイトする科学技術人材の育成」に取り組むとともに、中部高校の海洋・水産科学への視野を広げ、学習意欲や進路に対する意識を高めること、水産科学研究院が進めるCREEN人材育成事業*1等の「地域水産業の活性化をめざした教育プログラム」への中部高校の参加・協力体制を構築するものです。これによって、高校教育・大学教育・大学院教育の連携と活性化をはかり、広く地域や社会に貢献し得る人材の育成を目指すものです。
なお、本連携協定の調印式を同日に行いました。
*1 CREEN人材育成事業:「函館マリカルチャープロジェクト」(地方大学・地域産業創生交付金事業[函館市R4~])の主要事業の一つとして、地域水産業を持続的に発展させるための専門人材(起業家、水産業即戦力者、地域コーディネータ等)の育成を行うプログラム。
https://www2.fish.hokudai.ac.jp/rfc/creen.html
協定締結に至った経緯
これまで水産科学研究院(函館キャンパス)と中部高校は、水産科学研究院キャンパス訪問学習ツアー、水産科学研究院の教員や大学院生による研究紹介・講義・総合学習やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究活動の指導、水産科学研究院・地域水産業共創センターが実施する若者の水産業意識調査アンケートへの中部高校生の協力など、様々な教育連携・交流を行ってきました。
連携協定の締結後は、上記活動をはじめ、中部高校で行われる「リケジョカフェ」や、水産科学院の外国人留学生による「サイエンス・イングリッシュカフェ」での指導・助言なども継続的に行われる予定です。
協定締結により、高校入学早期の段階から進路と将来のことをよく考え、学習意欲を高める機会を生み出すことが期待できます。また、中部高校をハブとした市内の中学校・高校と水産科学研究院との連携による波及効果や、地元からの北海道大学水産学部への進学者の増加が期待されます。将来的には初等、中等、高等教育の一貫した連携による、水産業をはじめとする地域産業の振興を担う若手人材の養成が期待されます。
連携の内容
(1) 水産科学研究院に所属する教職員及び指導する学生の中部高校への派遣と中部高校での活動に関する事項
(2) 中部高校に所属する教職員及び生徒の水産科学研究院への派遣と水産科学研究院での活動に関する事項
(3) 教育についての情報交換及び交流に関する事項
(4) 水産科学研究院と中部高校が同意するその他の連携事業に関する事項
協定の有効期限
2025年6月18日~2026年3月31日(協定終了を希望する場合を除き、更新を予定)
調印式
日 時 2025年6月18日(水)10時30分~11時30分
場 所 北海道函館中部高等学校(函館市時任町11番3号)
出席者 都木靖彰(北海道大学大学院水産科学研究院長)
清水信彦(北海道函館中部高等学校長)
連携協定に係る調印式の様子:左から都木靖彰研究院長、清水信彦校長
署名を行う都木靖彰研究院長
署名する清水信彦校長
調印式後の両校関係者による集合写真
お問い合わせ先
北海道大学大学院水産科学研究院・地域水産業共創センター
特定専門職員 今村聖祐(いまむらまさひろ)
TEL 0138-40-5039
メール kyousou[at]fish.hokudai.ac.jp ([at]を@に変換)
URL https//www2.fish.hokudai.ac.jp/
北海道函館中部高等学校 教頭 松倉健一(まつくらけんいち)
TEL 0138-52-0303
FAX 0138-52-0305
メール kanchujimu[at]hokkaido-c.ed.jp([at]を@に変換)