北海道大学では、令和7年8月5日(火)に北海道大学クラーク会館にて、本年4月に発足の「リジェネラティブ農林水産研究拠点(Institute for Regenerative Agri-Forest-Fisheries)」(以下「IRAFF」)のキックオフシンポジウムを開催し、大学、研究機関、企業及び地方自治体関係者207名が参加しました。
気候変動や生物多様性の喪失、土壌・水・森林資源の劣化など、地球環境は深刻な危機に直面しています。人類生存基盤である食料を生産する農林水産業は、自然生態環境に強く依存することから、従来の大量生産・大量消費型の枠組みから脱却し、環境再生型の持続可能な産業へと大きく転換することが急務となっています。こうした状況を受けて、北海道大学では、令和 7 年4月にIRAFFを設立し、土壌や海洋の環境回復、生物多様性の向上、水・森林資源の保全、そして農業者・漁業者の生産性・収益性の向上を同時に実現する新たな農林水産システムの構築を目指した研究を展開しています。
本シンポジウムは、この研究拠点の設立のご報告と、新たな食料生産システムの北海道各地域への地域実装をご参加の皆さまと共に考え、北海道から世界へ、リジェネラティブな農林水産業の未来を発信することを目的に開催しました。
IRAFF発足の報告をはじめ、リジェネラティブ農林水産における第一線の研究者等から、研究成果や地方自治体との共創事例、さらには世界が期待する北海道のリジェネラティブ食料生産などについて発表があり、参加していただいた皆さまと自然環境と地域社会を再生するリジェネラティブ農林水産業を北海道から世界に拡大していき、安定で持続的な食料生産システムを構築することの意義と重要性の共有を図り、盛況のうちに閉会となりました。
閉会後、85名の参加者との懇親会では、活発な交流や意見交換が行われ、盛会のうちに懇親会を終えました。
壇上で講演する西邑隆徳副学長・IRAFF代表
キックオフシンポジウム会場の様子