令和8年9月26日と27日、札幌文化芸術劇場hitaruおよび札幌文化芸術交流センターSCARTS(札幌市中央区)において、創基150周年記念式典・記念イベントが開催されました。
26日、札幌文化芸術劇場hitaruで行われた記念式典・記念プログラムには、国内外の関係者から学生、一般の方まで約1,350名が参加しました。8月14日の開学記念日に復活した農学部棟「エルムの鐘」の伸びやかな音と北大交響楽団による演奏でオープニングプログラムが開幕。続いて、協定校である米国マサチューセッツ大学アマースト校と共同制作した記念動画や、北大の大学紹介動画「Discover Your Potential」が上映され、150年の歩みと今を伝える記念映像が会場を盛り上げました。
オープニングの余韻が残る中、創基150周年記念式典が執り行われました。はじめに、寳金清博総長が登壇し、「本学の発展を支えていただいた、関係者の皆様、北海道民の皆様に深く感謝を申し上げます」と感謝を述べました。式辞の中で寳金総長は、北大の前身である札幌農学校が開学した明治初期から現在にいたるまで、北海道は日本の成長のエンジンであったとし、「北海道の今後の10年は、日本の成長の命運を左右する最重要な要素の一つと考えています。現在、半導体・AI、再生可能エネルギー、持続可能な環境再生型の食糧生産など、大学が果たす役割は、明治期のそれと比べて、異次元に大きなものになりつつあります。こうした社会の付託に、北海道大学は今後も真正面から応えたいと考えています」と決意を示しました。また、「クラーク博士が残した『大志を抱け』のもう一つの意味は、逆境に屈しない逞しい生き方であり、その不屈の強さがなければ北海道大学に存在意義も輝かしい未来もない」と話し、「今後も、大志を抱き続ける北海道大学の、次の150年、そして次の200年に向けて末永くご支援をお願い申し上げます」と締めくくりました。
来賓祝辞では、柿田恭良文部科学審議官(関 芳弘文部科学大臣代理)をはじめ、クラーク博士ゆかりの戦略的国際パートナーシップ校である米国マサチューセッツ大学アマースト校のJavier Reyes学長、鈴木直道北海道知事、秋元克広札幌市長、北海道アイヌ協会の小川哲也理事長から、お祝いの言葉がおくられました。最後に、北海道大学交響楽団による「都ぞ弥生」が演奏され、式典は幕を閉じました。

(左上から時計まわり)
柿田恭良文部科学審議官、Javier Reyes米国マサチューセッツ大学アマースト校学長、鈴木直道北海道知事、小川哲也北海道アイヌ協会理事長、秋元克広札幌市長
続いて、記念プログラムが開催されました。冒頭、横田篤副学長が「こども本の森 札幌・北大」や「古河講堂の改修・利活用」など、創基150周年記念事業を紹介。その後、北大の研究者による記念鼎談が行われました。半導体、ライフサイエンス、グリーントランスフォーメーション(GX)分野の第一線で活躍する研究者が、北大の研究の最前線から、教育者として直面している問題まで幅広く語らいました。
また、「活躍する卒業生」と題したトークイベントも開催されました。「報道と防災」をテーマにした第一部では、NHK札幌放送局アナウンサーの赤松俊理氏、HBC北海道放送の佐藤彩氏、そして、気象予報士の斉田季実治氏が登壇。ともに水産学部出身である佐藤氏と斉田氏の学生時代の話も交えながら、テレビで活躍する3人が専門性の高い巧みなトークで会場を魅了しました。
続く第二部「科学とストーリー」では、作家の岩井圭也氏と北大農学研究院・応用分子微生物学研究室の曾根輝雄教授が登壇しました。学生時代、曾根教授が所属する研究室で学んでいたという岩井氏。創基150周年記念事業企画として書き下ろした小説『北極星をえがく』には、曾根教授をモデルにした人物も登場します。ゆかりある2人ならではのテンポで、科学と物語にまつわる話題が展開されました。

「活躍する卒業生」第一部。左から佐藤彩氏、赤松俊理氏、斉田季実治氏
この日は、京王プラザホテル札幌において記念祝賀会も開催され、来賓や同窓生、教職員など約900名が集まり、150周年という大きな節目を祝いました。米づくりから醸造まで学生が参加して完成した日本酒「北の閃き」樽酒の鏡開きが盛大に行われ、祝杯が交わされました。YOSAKOIソーラン北海道大学「縁」や北大ジャズ研究会によるパフォーマンスなど現役生が会場をさらに盛り上げ、宇宙飛行士の毛利衛さんらがショートスピーチを披露するなど、会場は終始、祝賀ムードと笑顔にあふれました。

「北の閃き」のネーミングとラベルデザインを手掛けた野村郁子さん(生命科学院博士課程1年)

祝賀会の最後は北大応援団が音頭をとり全員で「都ぞ弥生」を合唱
翌27日には、札幌文化芸術劇場hitaruで、北海道大学交響楽団による記念コンサートが開催されました。客演指揮者として参加した野村聡氏と、ピアノのソリストを務めた佐野峻司氏は、いずれも本学卒業生です。会場に集まったおよそ1,300名が、現役生と卒業生が奏でる音楽を楽しみました。同日、札幌キャンパスでは国際プログラムとして「Celebrating 150 Years of Ambition from Sapporo to the World」が開催され、本学と関係の深いマサチューセッツ大学アマースト校、メルボルン大学、ソウル大学、ザンビア大学の代表者を招待し、これまでの取り組みを共有するとともに、今後の連携に向けたディスカッションを行いました。
ほかにも、札幌文化芸術劇場hitaruと札幌文化芸術交流センターSCARTSの各会場で、2日間を通して様々な企画が用意されました。「サイエンスフェスタ」では、大学院生による専門性の高い研究内容がポスターでわかりやすく紹介されたほか、小中高生を対象とした、科学体験やアントレプレナーシップ教育のワークショップが行われました。また、「北大リサーチフェスティバル」では、水産学部や大学文書館、植物園による講演が開催。北大の研究を身近に感じる機会となりました。

北大の研究を紹介する企画やバーチャルキャンパス体験スポットが会場の各所で開催。来場者はスタンプラリーを楽しみながら各企画を回った
また、物販コーナー「北のマルシェ」には、北大オリジナル商品が並びました。北大の果樹園で採れた果物を使ったお菓子や北大短角牛など、北大の研究成果を味わえる商品がずらり。初お目見えとなったサンリオとのコラボ商品「ポムポムプリン」のハンドタオルも人気を集めました。会場の各所に設けられた展示コーナーでは、学生の課外活動紹介や記念写真展、パネル展「北海道大学 未来をつくる学びと研究 ‒ HU VISION」、同窓生による展示が開催。北大のこれまでの歩みと現在の姿、そして、これから目指すあり方を発信しました。

学生の課外活動紹介や同窓生による展示、北大オリジナルグッズの販売などが会場を賑わせた
2日間で多くの来場者を迎えた創基150周年記念式典・記念イベントは、この地で150年支えてくださった皆様への感謝を伝え、次の150年に向けた展望を共有する場となりました。
文責・撮影:社会共創部広報課、広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門
取材協力:総務課


























