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北海道大学創基150年に向けた近未来戦略(北大近未来戦略150) 「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」

国立大学法人北海道大学総長 山 口 佳 三

 北海道大学の起源は、1876年、日本で最初に学士の学位を授与する近代的大学として設立された札幌農学校に遡ります。その後、帝国大学、新制国立大学の時代を経て、現在では国立大学法人北海道大学として基幹総合大学の地位を確立するに至っています。この138年にわたる長い歴史の中で、本学は、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という四つの基本理念を建学の精神として掲げ、培ってきました。2003年、国立大学法人へ移行するに当たり、本学は、大学の社会的責任を認識しつつ、「知の創成・伝承・実証の拠点」として持続的な発展を遂げるために、これら基本理念の現代的意味を再確認し、それに基づいた長期目標を定めて、その実現に向けての歩みを着実に進めてきました。

 我が国はいま、少子高齢化、経済の長期低迷や産業競争力の低下、地域コミュニティの衰退、あるいはグローバル化の進展とそれに伴う国際的な競争の激化等、急激な社会変動の渦中にあります。こうした状況において、大学が果たすべき役割は極めて大きいものとなっています。知の拠点である大学は、「イノベーションを創出し、社会の改革を主導する人材」を育成することによって、この国と世界の持続的発展に貢献しなければなりません。いま求められているのは、北海道大学が四つの基本理念と長期目標の下で育成を目指してきた人材像そのものであります。本学には、開学以来の自由な学風の中で培われてきた多くの「個性的な強み」があります。しかし、本学がより大きな発展を遂げ、世界の中での存在感を更に高めるためには、総合大学としてこれらの「強み」を有機的に結合し、「個性を持った総合力」へと導くことが必要であり、それを実現しうるような教育研究体制の再構築が求められています。

 北海道大学は、2026年に創基150年を迎えます。この重要な節目を迎えるに当たり、本学は、社会において大学が果たすべき役割の重要性を深く認識し、「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」向けて、建学以来の基本理念と長期目標を踏まえた大学改革を大胆かつ着実に進めることを決意しました。ここに、2026年に至るまでの今後12年間における具体的な改革戦略を示します。

 北海道大学創基150年に向けた近未来戦略(北大近未来戦略150)【PDF】pdf

「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」というビジョンを掲げた「北海道大学近未来戦略150」の実行プランの主要なひとつが「Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ~世界に開かれ、世界と協働する大学へ~」(外部リンク)(HUCI)です。

(2014年8月)