医学研究院 白𡈽博樹教授が日本学士院会員選出を総長に報告

医学研究院 教授 白𡈽博樹

<写真>寳金清博北海道大学総長(左)を訪問した白𡈽博樹教授(右)(撮影:齋藤有香)

医学研究院の白𡈽博樹さんは2月2日、2023年12月に日本学士院会員に選定されたことを受け、寳金清博北海道大学総長に報告しました。白𡈽さんはがんの放射線治療において、正常な細胞にあたる放射線の量と範囲を減らし、がんだけに放射線を集中して当てるための新技術を開発し、放射線科学技術の発展に貢献しました。

放射線治療装置の前に立つ白𡈽教授(2019年4月撮影) 放射線治療装置の前に立つ白𡈽教授(2019年4月撮影)

今回の日本学士院会員の選定について白𡈽さんは、「このたび日本学士院会員に選定されたことは誠に光栄であり、いままでお世話になったすべての方に感謝申し上げたいです。2024年1月に初めて東京上野の日本学士院会館での例会に参加し、各学術領域の最高峰の研究者にお会いしました。さまざまな思惑や流行でうごめく世界の状況に惑わされず、進む方向をご自分で切り開いて来られた方々が集っているな、と心地よい刺激を受けました。力不足ですが、有望な若手研究者の支援、我国の科学技術の進展につなげていけたら、と思っております」と、リサーチタイムズにコメントを寄せてくれました。

なお、白𡈽さんは2022年3月、「がんの動体追跡放射線治療・粒子線治療に関する医理工学研究」において日本学士院賞を受賞しています。日本学士院賞は、学術上特に優れた研究業績に対して授与される、我が国最高の栄誉ある賞の一つです。

日本学士院会員選定における業績については日本学士院webページをご覧ください。
https://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2023/121201.html#007

関連リンク
https://www.med.hokudai.ac.jp/news/2022/0315.html