ACADEMIC FANTASISTA 2018 12月は出張講義を4件実施

10月より本格的に始動した, 今年度の「国民との科学・技術対話」推進に関する研究支援事業, 通称"ACADEMIC FANTASISTA"。12月は, 4名の参加教員による高校での出張講義を実施しました。

ダニが持つ人獣共通感染症を防げ!~道民に意外と身近な危機~
昨年, 道内の70代男性が死亡したことで世間を騒がせた「ダニ媒介性脳炎(TBE)」。好井健太朗准教授の研究グループでは, 国内のダニがウイルスを保有していること, それが動物や人に感染していることを調査し, 国内にTBEウイルスが存在することを明らかにしました。ダニの捕獲調査に使う道具や, 野ネズミの抗体調査に用いるトラップなどを生徒たちも手にとって, 和気あいあいとした様子でした。

日 時:12月7日(金)16:40-18:20
会 場:北海高等学校
参加生徒:1年生24名
参加教員:好井 健太朗(獣医学研究院 准教授)

TBEについて解説する好井准教授 TBEについて解説する好井准教授

絶対零度の世界
絶対零度とは, 熱力学的に考えうる最低温度(-273.15℃)のこと。網塚浩教授の指導のもと, 身の回りのものを液体窒素につける実験や, 超伝導体を使った実験をしました。生徒からは, 「お話も実験もすごく面白かったです!ぜひ毎週来て欲しいと思いました」「大学での勉強の憧れとなり, 良い刺激を受けさせて頂きました。先生の温厚な人柄にも惹かれました」などの感想がありました。

日 時:12月10日(月)15:45-17:00
会 場:札幌光星高等学校
参加生徒:1年生39名
参加教員:網塚 浩(理学研究院 教授)

超伝導体を使った実験の様子 超伝導体を使った実験の様子

昆虫が超高速の運動を生みだすカラクリ
青沼仁志准教授が二度目の講義を実施しました。昆虫の模型やCTスキャン映像を見せながら, 昆虫の素早い動きについて紹介しました。受講した生徒からは, 「自然界では, 人間がつくり出すのが難しいことが, たくさん行われていると知り驚きました」といった声がありました。

日 時:12月13日(木)15:50-17:20
会 場:北海道札幌北高等学校
参加生徒:1年生12名, 2年生5名
参加教員:青沼 仁志(電子科学研究所 准教授)

生徒からの質問に答える青沼准教授 生徒からの質問に答える青沼准教授

文字記録を残さなかった人々の歴史を考古学によって復元する
高瀬克範准教授も今年二度目の講義です。「考古学を通して歴史を学ぶことで, 未来を生き抜くための教訓を得ることができます」と語りかけました。生徒からは, 「考古学研究で現代につなげられることが多くてすごいと思った」「歴史が嫌いで仕方がなかったが, 学ぶ大切さがわかったので, もっと真剣に学ぼうと思う」といった感想が寄せられました。

日 時:12月21日(金)16:40-18:20
会 場:北海高等学校
参加生徒:1年生27名
参加教員:高瀬 克範(文学研究科 准教授)

熱心に聞き入る生徒たち 熱心に聞き入る生徒たち

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(総務企画部広報課 研究広報担当 菊池優)