【Academic Fantasista 2023】WPI-ICReDDにて北海高校の生徒15名に見学講義を実施

<写真>「鈴木−宮浦クロスカップリング反応」によって合成された蛍光分子

「ロボットとコンピュータによる化学空間探索」化学反応創成研究拠点 特任准教授 原渕 祐

12月22日、北海高校の生徒15名が化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)を訪れました。ICReDDでは、計算科学、情報科学、実験科学の3分野を融合し、新しい化学反応の深い理解と効率的な開発を目指して研究を進めています。講義では、原渕祐特任准教授が、量子化学計算によって新たな反応経路を探索する方法を説明しました。「超えなければいけないエネルギーの山が低いほど反応は起こりやすい」というルールに従い、最短の反応経路を当てるクイズを生徒たちは楽しんでいる様子でした。続く実験室の見学では、長田裕也特任准教授がロボットを使った自動実験について説明しました。実際に、「鈴木-宮浦クロスカップリング反応」の自動実験を演示し、わずか10分程度で蛍光分子が合成される様子に生徒たちは驚いていました。

高校生に講義する原渕祐特任准教授高校生に講義する原渕祐特任准教授
ロボットの前でデモンストレーションする長田裕也特任准教授ロボットの前でデモンストレーションする長田裕也特任准教授

講義を受けた生徒たちは、初めて足を踏み入れた研究室で様々な装置を見学し、興味・関心を刺激された様子でした。

日時:2023年12月22日(金)16:30-18:00
化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)棟
北海高等学校 2年生 15名

(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)

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