データ駆動型融合研究創発拠点(D-RED)が開所式を開催

<写真>(左から)テープカットに臨む瀬戸口剛 北海道大学理事・副学長、千田洋一 NEXCO東日本関東支社支社長、寳金清博 北海道大学総長、荒井功 株式会社ニトリホールディングス 上席執行役員、長谷山美紀 北海道大学副学長/D-RED拠点長(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)

2024年4月19日、札幌キャンパスにてデータ駆動型融合研究創発拠点(Data-Driven Interdisciplinary Research Emergence Department, D-RED)の開所式が行われ、本学関係者と多くの招待者が列席しました。

2022年7月に設置されたD-REDは、多様な研究分野とデータ駆動型サイエンスを組み合わせ、研究と社会実装を同時に推進することで地域の課題解決に取り組みます。このたび、工学部西側の4階建の建物を改修し、D-RED棟が2024年3月末にて竣工したことを受けて開所式が行われました。

挨拶する寳金総長(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)挨拶する寳金総長(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)

開所式では、はじめに寳金清博 北海道大学総長が挨拶し、「D-REDはポプラ並木にも近く、北大らしい素晴らしい景色を望める場所に立地しています。学生、研究者、企業の方が集って融合研究を進めるのにふさわしく、活気に満ちた場所になる」と期待を語りました。続いて長谷山美紀 副学長/D-RED拠点長 が挨拶し、「先端研究を進めるだけでなく、課題解決に向けて社会実装を目指し、DXの先にある新たな価値を北海道から創出します」と意気込みを語りました。さらに、ご来賓の東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)関東支社長の千田洋一様、株式会社ニトリホールディングス 上席執行役員の荒井功様が挨拶し、それぞれD-REDとの連携について期待を寄せました。

挨拶する長谷山D-RED拠点長(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)挨拶する長谷山D-RED拠点長(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)

D-REDに設置されている「ライフスタイルイノベーションユニット」は、北大の6名の女性研究者で構成され、ニトリ寄附講座の支援を受けて、研究と社会の繋がり、自分視点のライフスタイル、SDGsやカーボンニュートラルを通じて新しい社会を生み出すための議論を進めます。「次世代インフラメンテナンス推進ユニット」は、NEXCO東日本と北大の研究者が連携し、ドローン映像やAIを活用して高速道路構造物を点検・判定するシステムを開発していきます。

カフェラウンジ前方から カフェラウンジ後方
3階カフェラウンジ。スクール、シアター、アイランド形式など自由に配置し、イベントや交流に活用できる(提供:D-RED)
ラウンジエリア オフィスエリア
各階に設けられたラウンジエリア(左)(提供:D-RED)と1階オフィスエリアへの入り口(右)(撮影:社会共創部広報課 長尾美歩)

全面改装され明るい雰囲気をまとったD-RED棟。北大の研究者が常駐する他、企業やスタートアップ向けのオフィススペースが設けられ、社会実装に向けた連携が進められます。広々とした会議スペースやセミナー室、ラウンジスペースも設けられ、日常的な交流が生まれやすい工夫もされています。長谷山 副学長/D-RED拠点長は、「アメリカ西海岸の企業を訪ねたときに感じた自由な空気で満ち溢れた空間を実現しました。集った人々が新しい社会を共に考え、北海道の地からイノベーションを創出する拠点となることが私たちの願いです」と想いを語りました。

オフィスの側に設けられたラウンジスペース(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)オフィスの側に設けられたラウンジスペース(撮影:社会共創部広報課 長尾 美歩)

【広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門 南波 直樹】