【Academic Fantasista 2024】北広島高校の生徒29名に見学講義を実施

12月17日(火)、北広島高校の生徒29名が化学反応創成研究拠点(ICReDD)を訪れ、講義、見学を行いました。当日の講義レポートが届きましたのでご紹介します。

「ロボットとコンピュータによる化学空間探索」創成研究機構化学反応創成研究拠点 特任准教授 原渕祐

講義では、量子化学を専門としている原渕先生から、研究についての解説がありました。原渕先生は、ロボットを利用した計算によって、どのような化学反応や光反応を解析する方法についてお話しされました。また、コンピュータを用いた化学反応設計やロボット合成装置を用いた有機合成実験などの最先端の研究について紹介がありました。講義内では、練習問題を解いたり、動画を視聴したりして、研究の流れについて理解した上で化学反応創成研究拠点(ICReDD)の研究設備の見学を行いました。最後には質疑応答の時間が設けられ、研究に対する理解をより深めることができました。

量子化学計算を用いた研究について解説する原渕 祐特任准教授量子化学計算を用いた研究について解説する原渕 祐特任准教授
理学部化学科4年 (当時)近藤 樹さん理学部化学科4年 (当時)近藤 樹さん
生徒たちへ拠点の実験設備について解説する美多 剛教授生徒たちへ拠点の実験設備について解説する美多 剛教授

参加した生徒からは、「高度な領域に踏み込む講義に参加でき、大学での学びに関心が持てた」とか、「前提知識がない状態での講義だったが、わかりやすい説明で理解できた」、「架空の物質を想定してそれに至りそうな経路を計算して遊びたい。全体的に夢のある内容だった」などの感想が寄せられました。

参加した北広島高校のみなさんと原渕特任准教授参加した北広島高校のみなさんと原渕特任准教授

日 時:2024年12月17日(火)14:30~16:30

会 場:化学反応創成研究拠点(ICReDD)

参加校:北海道北広島高等学校

参加生徒:2年生 29名

(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)

アカデミックファンタジスタとは?

北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(Academic Fantasista)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に29名の教員が講義を実施しています。2024年度の参加教員はこちら

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