<写真>北大プレーパークを運営した教員・学生とスタッフら
10月8日(金)と9日(土)の2日間、札幌キャンパスにある中央ローンと呼ばれる芝生エリアで、子どもの遊び場「北大プレーパーク」が開催されました。北大の農学研究院花卉(かき)緑地計画学研究室と、北海道を拠点に活動する任意団体「まなびデザイン」が共同で開催したもので、今年度は7月、10月、2月に計6回の開催を予定しています。
「プレーパーク」は、子どもたちが生き生きと活動できる場を地域の大人の手で確保しようという取り組みです。子ども自身が遊びを生み出す場として全国で展開されていて、札幌では「まなびデザイン」が桑園エリアを中心に実施しています。
北大札幌キャンパスでは、昨年度はじめてプレーパークが開催されました。NPO法人「日本冒険遊び場づくり協会」の全国フォーラムが北大で開催されるのに合わせて、プレーパークをより多くの人に知ってもらおうとフォーラムの実行委員会が企画しました。昨年度の開催に協力した北大の農学研究院花卉緑地計画学研究室では、プレーパークをキャンパスの管理運営や活用に向けた社会実験と位置づけて、今年度は同研究室がまなびデザインと共同で開催しています。
札幌キャンパスには市民や観光客など多くの人が訪れますが、来年、子ども向けの図書館「こども本の森 札幌・北大」が開設することで、隣接する中央ローンには一層多くの子どもたちが訪れると予想されます。農学研究院 花卉緑地計画学研究室の教授である愛甲哲也さんは、「子供を招き入れるとなると、より積極的な安全管理が必要になります。プレーパークの開催を通じて、子どもたちがより安全に活動できるように検証しているところです」と、プレーパーク実施の目的を話します。
2026年夏には「こども本の森 札幌・北大」が中央ローンの南側に開館予定(提供:安藤忠雄建築研究所)中央ローンは東西に長く広がっているため、毎回、プレーパークの開催エリアを変えながら検証を重ねています。かつてサクシュコトニ川が大きく蛇行していた中央ローンでは、芝生にくぼ地が見られ、水が貯まりやすいところなどがあります。「遊び場のプロの目で見てもらうことで、リスクがありそうなポイントを洗い出しています」と愛甲さん。
研究室では、普段だれがどのようにキャンパスを利用しているかも調査しています。愛甲さんはその理由について、「札幌キャンパスは、教育研究の場でありながら昔から市民に親しまれ、『人々が集う場』としての役割を一定程度果たしていると言えます。倒木の危険性が認められる場合など、キャンパスを訪れる人々への情報提供のあり方についても検討していく必要があると考えています」と話します。
ひらかれたキャンパスに向け、人々が訪れる場としての対応と、地域とのより密接な関係が期待されます。
【文・写真:広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門 長谷川 亜裕美】


