【ACADEMIC FANTASISTA 2025】北海道科学大学高校の生徒に見学講義を実施

12月11日(木)、北海道科学大学高校の生徒が医学研究院を訪れ、講義と研究室の見学をしました。高校から当日の講義レポートが届きましたのでご紹介します。

「がんと感染症に対する自然免疫系のはたらきと創薬」医学研究院 講師 水谷龍明

講義の前半では、免疫学の歴史について説明がありました。体が病原体に出会ったときに後から身につける獲得免疫の発見から始まり、生まれつき備わっている自然免疫がどのように働くのか、特に病原体の特徴を見分けるセンサーのような仕組みであるToll-like Receptor (TLR)の発見が、自然免疫の重要性をどのように変えたかを解説されました。後半では、水谷先生の研究テーマである結核に焦点を当て、免疫細胞であるマクロファージと好中球の役割について紹介しました。体内で異物と戦うマクロファージには、攻撃的に働くM1と、炎症を抑えて周りを整えるM2の2種類があることや、好中球がマクロファージをM2に誘導することで、結果として免疫が抑制されることを解説しました。そしてその知見が、がん研究に応用される可能性についても触れられました。生徒たちが関心を持ったのは、水谷先生の研究が「おもしろいんちゃう?」という素朴な好奇心から始まり、「なぜ?」、「本当に?」といった問いを重ねることで、学術的な深みへと到達していく過程が鮮明に示された点でした。一つの疑問から真理へと迫る姿勢は、生徒たちが今後取り組む探究的な学びに繋がるものだと感じました。

研究室見学の前に医学部百年記念館で講義を実施
研究室見学の前に医学部百年記念館で講義を実施研究室見学の前に医学部百年記念館で講義を実施
研究室を見学し、水谷講師の解説を聞く生徒のみなさん
研究室を見学し、水谷講師の解説を聞く生徒のみなさん研究室を見学し、水谷講師の解説を聞く生徒のみなさん
参加した生徒の皆さんと参加した生徒の皆さんと

日時:2025年12月11日(木)13:00-14:30
参加校: 北海道科学大学高等学校
参加生徒:1-2年生 14名

(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)

アカデミックファンタジスタとは?

北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(ACADEMIC FANTASISTA)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に31名の教員が講義を実施しています。2025年度の参加教員はこちら

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