〈写真〉スマート農業教育研究センター(撮影:長尾 美歩)
5月24日、ドイツ農業機械業界のスマート農業視察プログラムによる視察団21名が、農学研究院を訪問し、今年2月に竣工したばかりのスマート農業教育研究センターにて、ロボット農機や農業システムの視察と情報交換を行いました。

視察では、農学研究院 教授 野口 伸さんの挨拶に始まり、副学長 高橋 彩さんが、挨拶と本学の紹介を行いました。続いて、視察団代表のヘニング・ミュラーさんの挨拶とドイツ農業の紹介があり、記念品の交換が行われました。

視察団が自動運転トラクターを間近で見学した後は、北方生物圏フィールド科学センター(FSC)教授で生物生産研究農場の星野洋一郎さんが、FSCと同農場が持つ役割と教育プログラムについて説明しました。続いて野口さんは、スマート農業で使用される制御・通信システムの概要を説明し、視察団をロボット農機管制室に案内しました。管制室では、目の前の研究農場にある自動運転トラクターと、約60キロ離れた浦臼町にあるワイン用ブドウ栽培作業を行う2台のロボットの、基本操作を実演しました。



さらに野口さんは、ロボット農機の遠隔操作とセンシング技術(センサーを使用して計測した情報を数値化する技術)の仕組みについて説明し、基本的な安全機能を実演しました。日本の農業における自動走行車の利点についても概説しました。視察団からは、ロボットの普及に伴う安全上の問題について多くの質問が上がり、活発な質疑応答が行われました。
スマート農業教育研究センターの開所式および本格運用の開始は8月末を予定しています。

この記事の原文は英文(German Smart Farming Delegation visits Hokkaido University |
Hokkaido University)です
【再編:広報課 広報・渉外担当 長尾 美歩】