薬学部附属薬用植物園で一般公開を実施

7月8日(土)薬学部附属薬用植物園の一般公開が行われました。薬学研究院教授で薬用植物園長の脇本敏幸さんによるガイドツアーも実施され、真夏日となったこの日、約25名の参加者が集まりました。

様々な植物が植えられている園内。6月~7月は色とりどりの花が咲き乱れる様々な植物が植えられている園内。6月~7月は色とりどりの花が咲き乱れる

薬学部のある大学では、教育研究に必要な施設として薬用植物園(薬草園)を附属施設として設置することが文部科学省により定められています。北海道大学の薬用植物園は、国内有数の広さと70年近い歴史を持ち、希少な薬草の管理を行っています。ガイドツアーで案内役を務めた園長の脇本さんは、「寒冷地でしか育たない薬草の栽培や系統の維持を行うことも大学の大切な役割です。ここでしか見られない貴重な薬草を絶やさないよう、管理にも力を入れています」と話します。

ガイドツアーで薬草について説明する薬用植物園長 脇本敏幸 教授ガイドツアーで薬草について説明する薬用植物園長 脇本敏幸 教授
技術職員が生薬の見本を見せながら薬草について丁寧に説明技術職員が生薬の見本を見せながら薬草について丁寧に説明

私たちが普段目にする市販薬や漢方薬を例に挙げながら、薬草の有効成分や薬効について分かりやすく説明した脇本さん。ガイドツアーの参加者は、脇本さんの説明を聞きながら熱心にメモや写真をとっていました。ツアー後は、一般公開のために用意された「薬草園穴埋め地図」や「薬用植物園関連クロスワード」などのプリントを手に園内を散策する人や、生薬の試食に挑戦する人など、奥深い薬草の世界を思い思いに楽しんでいました。

ガイドツアーで園内を見学する参加者の皆さんガイドツアーで園内を見学する参加者の皆さん
生薬を試食する参加者。苦味や甘味、酸味など様々な味が口内に広がる生薬を試食する参加者。苦味や甘味、酸味など様々な味が口内に広がる

講義でも使用される薬用植物園ですが、10月末ごろまでは平日9:30~15:00に開園し、一般の方も見学することができます。また、薬用植物園には朝の連続テレビ小説で話題の、牧野富太郎博士が発見し命名した植物たちも植えられています。気持ちのいいこの季節に、覗いてみるのはいかがでしょうか。

開園時間:平日9:30~15:00
開園時期:毎年5月のゴールデンウィークから10月末ごろまで
詳細は薬学部HPまで。

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(撮影:広報・コミュニケーション部門 Aprilia Agatha Gunawan)
(文:広報課 広報・渉外担当 長尾美歩)