人脈とイノベーションを育む場所 オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」が開設

<写真>北海道大学札幌キャンパス中心部にある(北区北11西8)オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」(撮影:広報課 広報・渉外担当 長尾 美歩)

北海道大学の教員や学生と、内外のステークホルダーとの交流を促す場として、オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」が開所しました。この場所で生まれるコミュニケーションとコラボレーションがきっかけとなり、ここからイノベーションが創出されていきます。利用には会員登録が必要です。

札幌キャンパスの中心部、大野池の隣に建つ白い2階建ての建物が「エンレイソウ」です。ここは以前、「ファカルティハウス・エンレイソウ」と呼ばれ、教員のミーティングスペースやレストランとして使われていましたが、オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」として生まれ変わりました。地域の企業とキャンパス内の人々が気軽に顔を合わせ、産学官の連携によるスタートアップ創出の可能性を広げるとともに、北海道大学の情報をより多くの人々に発信し、対外的なコミュニケーションの効果的な拠点にしていきます。

地域社会、そして国際社会における変革に積極的な役割を果たすことを目指している北海道大学は、知識交流に特化した場として、今回、札幌キャンパスの中心部にオープンイノベーションハブ「エンレイソウ」を開設し、2023年10月2日、開所式をおこないました。式典では、寳金清博北海道大学総長が改修に携わった関係者へ謝意を伝えるとともに、この施設をスタートアップの場や社会連携事業のプラットーフォームとして活用いただきたいと述べました。

開所式で挨拶をする寳金 清博 北海道大学総長(撮影:長尾 美歩)開所式で挨拶をする寳金 清博 北海道大学総長(撮影:長尾 美歩)

新しくなった施設の屋内には高速ネットワークが整備され、会議室、プレゼンテーションラウンジなど、建物全体がワーキングスペースとして利用者のニーズに応える仕様になっています。空間デザインと什器類は、工学研究院教授 瀬戸口剛さんが率いるチームが担当し、准教授 小篠 隆生さんや助教 渡部典大さんも携わりました。建物の細部にまで北海道らしさが反映されていて、利便性を損なうことなく、利用者の快適さを第一に考えた家具が配置されています。

(提供:酒井 広司)(提供:酒井 広司)
自由にアレンジできるラウンジは、合わせると最大100人を収容できる。ワークショップやピッチコンテストなどの開催も可能。ラウンジや会議室では飲食も可(提供:酒井 広司)自由にアレンジできるラウンジは、合わせると最大100人を収容できる。ワークショップやピッチコンテストなどの開催も可能。ラウンジや会議室では飲食も可(提供:酒井 広司)

瀬戸口さんは、「北大札幌キャンパスの中で最も自然豊かな、この"場所の力"を借りるようにデザインしました。屋外の自然に視線が向くように天井のルーバーを放射状に美しくデザインする、窓辺で座った時に大野池とラウンジの視線を一体的にする、落ち着いた色調と道産材の家具で安らぎを感じる、点景のボールチェアが場に活力を与える、など、自然豊かな北大キャンパスならではのイノベーションラウンジを目指しました」と話します。

コンセプト設計から担当した工学研究院教授 瀬戸口 剛さん(撮影:長尾 美歩)コンセプト設計から担当した工学研究院教授 瀬戸口 剛さん(撮影:長尾 美歩)
エンレイソウの2階にある会議室の1つ。旧ファカルティハウスのアンティークな雰囲気を残している(撮影:長尾 美歩)エンレイソウの2階にある会議室の1つ。旧ファカルティハウスのアンティークな雰囲気を残している(撮影:長尾 美歩)

また、北海道大学創基150周年に向けて、1階南棟にはコワーキングスペース「ENLIGHT」を設置。このスペースは、150周年に関する情報発信の拠点となります。イベント開催時には、プロジェクションマッピングを投影し、北海道大学が歩んできた歴史やビジョン、ミッション、特色などを紹介します。

北海道大学の過去~現在〜未来のイメージをシンボリックに演出するプロジェクションマッピング(撮影:長尾 美歩)北海道大学の過去~現在〜未来のイメージをシンボリックに演出するプロジェクションマッピング(撮影:長尾 美歩)

オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」の利用には、登録が必要です。北大教職員や学生の方(他大学の学生含む)は、無料で施設を利用することができます。また、年内は、学外の方も無料で利用することができますので、この機会にぜひ利用してみませんか。

利用登録はこちら
https://enreiso.ops.hokudai.ac.jp

この記事の原文は英文です(University News:Open Innovation Hub "ENREISO," a new birthplace for connections and innovations

【再編:広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門 長谷川 亜裕美】