【Academic Fantasista 2023】苫小牧研究林で札幌日大高校の生徒を対象に講義を実施

北方生物圏フィールド科学センター 教授 中村 誠宏

〈写真〉現場見学の様子。苫小牧研究林の地中を観察し、火山灰から生成された地層の特徴について学ぶ

「森林生態系の健康診断!」 北方生物圏フィールド科学センター 中村誠宏 教授

苫小牧研究林長を務める中村教授は、森林をフィールドとした野外操作実験を駆使して、温暖化が樹木に与える影響や、植物と昆虫の相互作用などを調査研究しています。8月4日(金)、札幌日大高校の生徒たちを招いて講義を実施し、苫小牧研究林で行われている様々な野外調査を紹介しました。生徒たちは、苫小牧研究林の地層、土壌、植生などの特徴や、野ネズミ、昆虫、魚類などの調査方法について、それぞれの現場で観察しながら学びました。

苫小牧研究林での調査研究を解説する中村教授苫小牧研究林での調査研究を解説する中村教授

受講した生徒たちからは、「森林を散策すること自体が新鮮だったし、それを通して色々な生き物に出会えたのも良かった」、「地中を調べ、歴史やその地域の植物の特性と結びつけて研究してるのが印象に残った」など、森林での体験を通じて学んだことの感想が寄せられました。

苫小牧研究林内を流れる幌内川では、ICチップを用いてサクラマスの個体追跡を行い、海に行く個体と川にとどまる個体の生活史などを調査している苫小牧研究林内を流れる幌内川では、ICチップを用いてサクラマスの個体追跡を行い、海に行く個体と川にとどまる個体の生活史などを調査している
参加者全員で記念撮影参加者全員で記念撮影

日  時:2023年8月4日(金)9:30-12:30
会  場:北海道大学 苫小牧研究林
参加高校:札幌日本大学高等学校
参加生徒:1-2年生 12名

(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)

アカデミックファンタジスタとは?
北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(Academic Fantasista)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。2023年度は、札幌近郊の高校等を対象に31名の教員が講義を実施しています。2023年度の参加教員はこちら

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