10月18日(金)、小樽潮陵高校の生徒30名が理学研究院を訪れ、講義と研究室の見学をしました。小樽潮陵高校より、当日の講義レポートが届きましたのでご紹介します。
「『流れ』にのって化学を変える」理学研究院 教授 永木愛一郎
「流れ」にのって化学を変えるという合成化学についての講義でした。時間、混ぜる、温度をコントロールすることによって、化学が自然を越えてものを作りだせるということがわかりました。フローマイクロリアクター合成によって、物質を生成したり流れを調整したりする上で、小数数桁にも及ぶきめ細かな精密・正確な時間設定を行っているとのことでした。大学での学びは、一般的な知識を得るのではなく、それをどう日常生活に活かせるかを最適化していく、そんなテーマに基づいた研究であることがわかりました。受講した生徒は、「理論で追究する化学と実際に研究室で実験する化学ではまた違った難しさがあるとわかりました」「小さな気づきや興味が、自分のやりたいこと、さらには社会に役立つことへと繋がっていったという、正に理系の研究者らしいお話を聞いて、これからの疑問や興味はその大きさにかかわらず大切にしたいと思いました」などと振り返っていました。





2024年10月18日(金)13:00ー15:00
参加校: 北海道小樽潮陵高等学校
参加生徒:2年生 30名
(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)
アカデミックファンタジスタとは?
北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(Academic Fantasista)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に29名の教員が講義を実施しています。2024年度の参加教員はこちら。
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