11月1日(金)、札幌藻岩高校にて、出張講義を実施しました。当日の講義レポートが届きましたのでご紹介します。
「ジェンダーの視点でみる労働の世界」教育学研究院 教授 駒川智子
ジェンダーの視点から労働を考えることをテーマに研究している駒川さんは、依然としてジェンダー格差が大きい日本の抱える労働の課題について解説しました。さらに、企業による課題解決への取り組みや、積極的に取り組んでいる企業の見つけ方についても紹介しました。労働とは本来楽しいことで、可能性を秘めたものであるにも関わらず、ジェンダー規範などが邪魔をして苦しいものになっている、とのお話が非常に印象深く、新たな視点を得られる貴重な講義でした。

受講した生徒たちは、日本がジェンダー平等を実現するために解決すべき問題として、無意識の偏見や固定観念、女性管理職の少なさを挙げていました。また、若者が社会の意識を変えられる存在であると感じ、「男女が平等に活躍できる社会を目指す重要性を再確認した。何か行動に移していきたい」と、意欲を示していました。
日時:11月1日(金)13:30ー14:50
会場:市立札幌藻岩高等学校
参加生徒:1-2年生 29名
(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)
アカデミックファンタジスタとは?
北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(Academic Fantasista)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に29名の教員が講義を実施しています。2024年度の参加教員はこちら。
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