2月25日(水)、札幌創成高校にて、3名の講師が出張講義を実施しました。高校から、当日の講義レポートが届きましたのでご紹介します。
「あなたの行為に潜む『他者』の影響」教育学研究院 教授 阿部匡樹
人間は他者の存在や視線、行動に対して無意識のうちに反応し、その影響を受けていることについてご講義いただきました。講義では、「ミラーシステム」や「カメレオン効果」などの脳科学・心理学の知見をご紹介いただき、スポーツや集団行動の場で生じるさまざまな現象の仕組みについて解説していただきました。また、実際にいくつかの実験に参加することで、自分自身がいかに他者の影響を受けているかを実感することができました。受講した生徒からは、「自分と他者との間には想像以上に認識の差が生じることがわかった」「これまで疑問に思っていた現象の仕組みが理解できて面白かった」などの声が寄せられました。
無意識に受ける他者の影響について話す阿部教授「有機化学の教科書が変わる!?」理学研究院 准教授 石垣侑祐
有機化合物の常識を打ち破る研究や、その先に広がる世界についてご講義いただきました。通常より17%も長い炭素と炭素の単結合の存在を世界で初めて実験的に証明し、さまざまなメディアで取り上げられたことや、世界で初めて炭素と炭素の1電子結合を創出し、X線構造解析による実験的証明に成功したと説明しました。また、この研究成果が教科書に新たなページを刻む可能性があるとをご紹介いただきました。受講した生徒からは、「目に見えない世界を研究することの面白さを知ることができた」「最先端の研究に触れたことで、勉強へのモチベーションが高まった」などの声が寄せられました。
研究の楽しさを話す石垣准教授「高温に耐える金属材料!」工学研究院 准教授 米田鈴枝
蒸気タービンやジェットエンジンなど、500℃をはるかに超えるような高温で過酷な環境で使用される金属材料の耐性を高める研究について、講義をしていただきました。実際に使用されたジェットエンジンのタービンブレードなども見させていただきながら、高温で使用される金属材料を守るための保護性酸化スケール形成の研究、摩耗にも腐食にも強い合金開発など、実際の研究内容についてわかりやすく解説していただきました。生徒からは、「昔から正しいと考えられていた仮説について疑問を抱いて実験を行うなど、探究心が大切なのだと感じた」「金属を開発するためには思っていたよりもはるかに多くの工程を経ていると感じた」などの感想が寄せられました。
生徒たちと会話をしながら講義を進める米田准教授日 時:2026年2月25日(水)15:15~
会 場:札幌創成高等学校
参加生徒:1年生
(広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門)
アカデミックファンタジスタとは?
北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(ACADEMIC FANTASISTA)」。内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に31名の教員が講義を実施しています。2025年度の参加教員はこちら。
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