<写真>分娩シミュレーターを使った分娩介助体験の様子
7月4日(土)、オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」にて、サイエンスレクチャー2026「『生まれる』ってどういうこと? 生命誕生のサイエンス」が開催され、中高生18名が参加しました。北大病院の産科・周産母子センターの馬詰武准教授と、同病院産科の玉城良医師が登壇し、妊娠と出産をサイエンスの視点から解説し、生命誕生のメカニズムを紹介しました。受講生は、出産時に妊婦に行う点滴の準備や分娩の介助など、豊富なシミュレーション体験を通して、妊娠や出産への理解を深めました。
講義では、馬詰さんが母体と胎児をつなぐ胎盤の構造など、妊娠のメカニズムを解説し、妊娠に関する知識を動画などで紹介しました。また、お腹を開いて赤ちゃんを出す帝王切開も分娩方法の一つであることについて解説。東アジアでは半数を超える割合で帝王切開が行われている地域があることなどを説明し、どんな産み方も母と子の命を守る尊い出産に変わりはないことを伝えました。
講演する馬詰准教授(中央)玉城さんは、妊婦健診で行うエコー検査で、赤ちゃんの成長や健康を確認することを説明しました。おなかの中で赤ちゃんが聞いている音を会場に流し、受講生が耳を澄ませる場面もありました。また、おなかにいる赤ちゃんへ輸血を行う様子なども映像で紹介し、出産までの道のりを高度に支える北大病院の周産期医療の現場を伝えました。
胎児の模型を使って説明する玉城医師
熱心に耳を傾ける受講生体験学習では、受講生一人一人に市販の妊娠検査薬が配布され、実際の使い方を学びました。また、エコー検査用の機器を使って自分の体の血管などを観察し、点滴の準備にも取り組むなど、受講生は現場で行われる医療行為を真剣な表情で学んでいました。
エコー検査用の機器を体験する様子さらに「分娩シミュレーター」という用具を使い、人形を用いた分娩介助を体験した際は、赤ちゃんが出てきた瞬間に受講生同士が「おめでとう!」と声を掛け合う姿が印象的でした。
最後に馬詰さんは、「医療現場で重宝されるのは、人より抜きんでた長所がある人。自分の長所を伸ばすため、好きなことに取り組んでほしいと思います」と受講生へメッセージを伝えました。
胎児の模型を手に取る受講者ら参加者からは、「赤ちゃんはたくさんの人に助けられて生まれてくることを知った」、「妊娠・分娩は怖いイメージがあったけど、新しい命に関わる大切なことだと知った。自分も個性を生かして人の役に立つ仕事がしたいと思った」等の感想が寄せられました。
講義終了後は、受講生に認定証書が渡され、全員で集合写真を撮影しました。
馬詰准教授から認定証書を受け取る受講者
集合写真【文:広報・社会連携本部 広報・コミュニケーション部門 齋藤有香
写真:広報課 広報・渉外担当 橋本綾乃】
Science Lecture 2026「『生まれる』ってどういうこと? 生命誕生のサイエンス」
日時:2026年7月4日(土) 14時00分~16時30分
場所:北海道大学オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」
対象:中学生、高校生
主催:北海道大学、読売新聞北海道支社
後援:札幌市教育委員会
協力:北海道大学COI‐NEXT
Science Lectureは、北海道大学と読売新聞社との包括連携協定のもとに開催しています。北大創基150周年記念事業にも位置付けられています。


