札幌市立啓明中学校の生徒に向けて職業紹介

先端生命科学研究院 教授 比能 洋

11月10日(水)、アカデミックファンタジスタ事業の一環として、札幌市立啓明中学校の1年生を対象に、先端生命科学研究院 教授 比能 洋さんがオンラインで講義を行いました。今回の講義は啓明中学校が実施している「職業調べ・インタビュー活動」の枠組みのなかで行われ、比能さんは大学教員の仕事や本学の概要を紹介しました。研究者の心構えについては、「研究とは、人と同じことをせず、自分が面白いと思ったことを突き詰めること。そのためには、新しいことをやってやるんだという強い気持ちと、研究内容を人に伝えられる力が必要です」と話しました。

また、自身の研究テーマである「糖鎖」についても解説しました。糖鎖とは、その名の通り"糖"が"鎖"のように連なった物質のことで、私たち人間を含むあらゆる生物の体内に存在し、生命現象において重要な役割を果たしています。「細胞表面の特定の糖鎖は、細菌やウイルスの体内への侵入口になることも明らかになっています。糖鎖の研究を通して、新型コロナウイルス感染症を克服できるような仕事もしていきたいです」と今後の目標についても語りました。

真剣にメモをとる生徒たち真剣にメモをとる生徒たち

講義の後半はインタビュー形式で進められました。大学教員のやりがいや大変だと感じること、研究者を目指したきっかけなど、10名以上の生徒からさまざまな質問があり、比能さんは一つひとつ丁寧に回答していました。講義後に実施したアンケートでは、「私も比能先生のように大きな夢とやる気を持って、社会で活躍したいと思います」といった声が聞かれました。

(総務企画部広報課 学術国際広報担当 菊池優)

日時:2021年11月10日(水)13:45~14:45
対象:札幌市立啓明中学校(オンラインにて実施)
参加生徒:1年生 26名


Academic Fantasistaとは?

本学の第一線の研究者が出張講義や、オンライン講義などを通じて高校生に研究を伝える「Academic Fantasista(アカデミックファンタジスタ)」。2021年度はコロナ対策を十分に行って、札幌近郊の高校等を対象に17名の教員が講義を実施しています。2021年度の参加教員はこちら

当事業は、内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと、2012年度より実施しています。

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